なぜ世界のランドマークが緑に染まる?
10月9日はPANS/PANDAS Awareness Day。世界各地のランドマークが緑色に灯る理由と、子どもに突然現れる不安・こだわり・行動や学習の変化について、一般の方向けに紹介します。
―10月9日 PANS/PANDAS Awareness Day
2026年10月9日を中心に、世界各地の建物やランドマークが緑色の光に包まれます。
ナイアガラの滝やカナダ・トロントのCNタワーも、その一つです。
なぜ、世界のランドマークが緑色にライトアップされるのでしょうか。
それは、PANS/PANDASという、まだ十分に知られていない子どもの病態を、多くの人に知ってもらうためです。
10月9日はPANS/PANDAS Awareness Day
毎年10月9日は、PANS/PANDAS Awareness Dayです。
PANS/PANDASについての理解を広げ、子どもたちや家族が適切な医療や支援につながることを目指して、世界各地で啓発活動が行われています。
2026年には、国際キャンペーン「#LightUp4PANS」のもと、世界各地の約300か所のランドマークが参加する大規模なライトアップが予定されています。
PANS/PANDASとは?
それまで普通に学校へ通い、家族や友達と過ごしていた子どもが、ある日を境に大きく変わってしまう。
例えば、
- 急にお母さんから離れられなくなる
- 何度も確認しないと不安になる
- 食べられるものが急に減る
- 音や衣服の感触が耐えられなくなる
- 夜、眠れなくなる
- 何度もトイレに行くようになる
- 字を書くことや勉強が急に難しくなる
- 感情のコントロールが難しくなる
こうした変化が、短期間にまとまって現れることがあります。
PANS(小児急性発症神経精神症候群)は、強迫症状や著しい食事制限が急に始まり、ほかの神経精神症状なども伴う臨床症候群です。
PANDASは、溶連菌感染との時間的な関連が考えられる、強迫症状やチックなどを特徴とする病態です。
感染や免疫反応、脳の働きとの関係が研究されていますが、発症の仕組みには、まだ解明されていない部分もあります。
だからこそ必要なのは、子どもの急な変化を「性格」「反抗期」「心の問題」だけで片づけず、PANS/PANDASのような病態も選択肢の一つとして知っておくことだと思います。
なぜ、緑色なのか?
緑色は、メンタルヘルス啓発とも結びつきのある色です。
PANS/PANDASでは、不安や強迫症状、行動の変化などが前面に現れるため、家族が最初に精神・心理的な問題として支援を求めることもあります。
一方、PANS/PANDASでは感染や免疫、神経炎症との関連が研究されており、表面に見える精神・行動症状だけではなく、医学的な背景にも目を向ける必要があります。
「#LightUp4PANS」の緑色には、そうした子どもたちへの理解を広げ、適切な医療と支援につなげたいという願いが込められています。
世界が緑に灯る日
2026年10月9日には、カナダとアメリカの国境に位置するナイアガラの滝で、PANS Awareness Dayに合わせた緑色のライトアップが予定されています。
カナダ・トロントのCNタワーも、同じ日に緑色に照らされる予定です。
世界各地で行われるライトアップは、PANS/PANDASという病態を社会に知ってもらうための大きな取り組みです。
そして、この活動はランドマークだけのものではありません。
緑色の服を着る。家庭で緑色の灯りをともす。SNSで「#LightUp4PANS」を共有する。
そんな小さな参加も、誰かがPANS/PANDASを知るきっかけになります。
知ることが、最初の一歩
子どもが突然変わってしまったように見えるとき。
本人にも、家族にも、何が起きているのか分からないことがあります。
その変化の背景には、さまざまな原因が考えられます。
PANS/PANDASを知っていることは、その可能性を一つ増やすことでもあります。
世界の緑の光をきっかけに、PANS/PANDASという病態を知る人が、一人でも増えることを願っています。
#LightUp4PANS
参考情報
- Inflamed Brain Alliance:World PANS/PANDAS Awareness Day 2026/#LightUp4PANS Global Campaign
- PANDAS Physicians Network:Awareness Day
- Niagara Parks:Falls Illumination Schedule
- CN Tower:Lighting Schedule
※本記事は2026年10月8日時点の公開情報に基づいています。ライトアップの日程は変更される場合があります。
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